LEVEL 3 「肌に合う」とは何か
研究では、肌の状態を数値で測ります。ここで紹介する3つは、皮膚科や研究室の専用の機器で測る数字です。家で「合うか」を確かめるなら、腕の内側に1日2回、2週間塗り、赤みやかゆみが出ないかを見ます(接触皮膚炎診療ガイドライン2020)。
3つの測定指標
1. TEWL(経皮水分蒸散量)
バリア機能の状態を反映する指標です。測る場所で大きく変わり、健康な大人の研究を集めた解析では、胸の2.3から脇の44.0 g/m²/hまで開きがありました(Akdeniz 2018)。顔と腕の数字を同じ物差しで比べることはできません。
2. 角質水分量(Corneometer値)
健常な状態では40〜60 AU、乾燥状態では30以下になります。
3. 皮脂量
一般的な目安は100〜200 μg/cm²程度とされますが、部位差・個人差が大きい指標です。
使用感と数値は一致しない
「使用感が好き」な製品と「数値が改善する」製品は、必ずしも一致しません。シリコン系美容液は塗った直後の肌触りは抜群でもTEWLは改善しないことがある。逆にセラミドは、溶けた状態で配合されていることが条件になります。溶け残ったセラミドは、試験管内の実験でバリアの回復を逆に妨げました(Schild 2024)。
※本記事は化粧品成分に関する参考情報であり、効果を保証するものではありません。数値・試験結果は条件により異なります。医薬品的効能を示すものではありません。